すだ畑の農日記

おいしいと思ってもらえる野菜づくりがしたくて、2021年より青森県青森市にて農業はじめました。

チェーンポット用播種器自作を振り返る

去年はねぎだけでチェーンポット70枚近く種をまきました。

f:id:sudahatake:20220103213051j:image

264穴×70枚に、1穴あたり数粒ずつ種をまくとめちゃくちゃ肩がこります。そして、チェーンポットへの土詰め、覆土などの作業も考えると少しでもスピーディーかつ楽に播種したいと思い、去年のシーズンが始まる前に播種器を自作しました。

結果、使いやすくはなかったのですが(笑)、無いよりはだいぶましです。

今時期は比較的時間に余裕があると思うので、作ろうかなと考えている人の参考までに書いておきます。

 

まずは、枠を作ります。

f:id:sudahatake:20220103200832j:image

写真の外枠の部分です。補強でガチガチにしていますがここまでしなくても良さそうです。

枠の大きさは育苗箱(約30×60㎝)+種を寄せるスペース10㎝で40×60㎝程の枠を作りました。

が、アクリル板が大きくなればなるほど、その中央部がたわむ可能性が出でくるので、種寄せスペースは小さいほうが方がいいと思います。

(たわむと何が厄介かは後で)

 

次に、作った枠に合うようなアクリル板を2枚用意します。

f:id:sudahatake:20220103202326j:image

僕はインターネットで大きいアクリル板を注文して、プラスチックカッターでカットして使いました。

もし大きさ的に問題ないアクリル板が手に入るのであれば、その規格に合った木枠を作る方がカットしなくて済みます。

今回自分でカットしてみて、意外と同じ大きさの板を切り抜くのは難しいって感じました。

あと、アクリル板の厚さは2㎜にしました。薄いと安価で軽く加工しやすい反面たわみやすいです。厚いと逆です。種の入る穴が深くなり播種量が多くなる可能性もあります。

で、その2枚のうち1枚をチェーンポットの展開盤に当てがって印をつけ、ドリルビットをつけたインパクトで穴をあけていきます。

これがめちゃ大変。2㎜厚だとなかなか空かないんですよこれが。ビットが熱を帯び始めると空きやすくなりますが…。

ちなみに穴あけビットはたしか直径3.2〜3.6㎜を使用したと思います。

ネギも品種によって種の大きさがかなり異なるので、使っている物を実際に入れてみて微調整してみると良いと思います。

f:id:sudahatake:20220103202305j:image

2枚重ねるとこんな感じに穴が合わさります。

1枚は実際に種を入れてみて播きたい粒数が入る大きさにして、2枚目は1枚目の穴から印をつけて、1枚より一回り大きくするとすんなり種が落ちます。

 

板ができたらあとは、それを取り付ける所をつけます。

f:id:sudahatake:20220103203204j:image

外枠に板の足場をつけて板を乗せて
f:id:sudahatake:20220103203201j:image

2枚の板を挟める様に内枠をなんとかします。

f:id:sudahatake:20220103204210j:image

で、取り付けるとこんな感じ。

斜めの棒は中央部がたわまないように取り付けました。

なぜ、アクリル板2枚をピッタリ挟んだり、たわまないように気を遣っているかと言うと、

2枚がきっちり重なっていないと、コーティングのされていないネギのような小さい種をセットしスライドして穴まで持っていくときに種が挟まったり、木枠の隙間に落ちたりと大変な事になるからです。挟まって修正していたら、手で播いた方が早いです。

 

最後に種をセットする為に上下のアクリル板がズレるようにします。

f:id:sudahatake:20220103205910j:image

下の板は外枠にピッタリ押し込み、上の板はずらして木端を挟めるようにしました。

これで完成です。

この状態で種袋からざーっと種を流し込み、傾けたり、ほうきで均したりして穴に種が入ったら下の空きスペースに入り損ねた種を集め、木端を取り除き上の板をスライドさせると、穴が合わさって種が落ちる仕組みです。

 

あと、種が小さいだけに帯電するとくっついたり離れたり厄介です。アクリル板はどうしても帯電しやすいので、空気の乾燥や服装、種のかけた粉の除去など帯電の要因にも気を使うと良いと思います。

 

今振り返りこの長い文章を書いて、これ買った方が楽だなーって思ってます。笑

 

でもこれは普段こう言う物を全く作らない素人がやったものなので、これを読んだ人のアイデア次第でもっともっと良いものが出来ると僕は思っています。