7月上旬のはやいっ茶から始まった枝豆リレーもついにアンカーに渡りました!
が、今年は色々ありました。7月中下旬に梅雨が明けてからは、9月までほぼほぼ雨が降らず、収穫期になれば実入りするだろうと思っていた毛豆は全くダメでした。鞘も実入りもおかしかったし、あのスタイリッシュなカメムシも凄かった。
毛豆は去年より1.5倍作付けして、去年の1/10以下ですよ。秋の花粉で鼻はやられるし、株を切っても切っても全く鞘は取れないし。たかだか1件の注文に半日かかって、もうこれは農業じゃないと思って見切りをつけました。
栽培を外さないような離れた2区画で栽培し、両方ともダメだったのでたぶんこれは僕だけじゃないよなと思いつつも、心配になり周りに聞いて回ったら皆不作との事でした。
36°近く行く日が何度もあり、干ばつもとなると、もう青森の気候から外れすぎていて限界なんでしょうね。
ここはもう全くの手付かず。緑肥を栽培して休耕した感じですね。
種も恐らく良いものはとれないでしょうから、去年の残りをしっかり選別して半分は冷凍し、もう半分は乾燥剤を入れ替えておきました。
本当はこの異常気象の中で生き残った株から繋いでいくのがベストですが、全く取れなかった場合は終わってしまうので去年の種をしっかりキープという事で。
こういう時でも、種農家は上手に栽培できるものなのかな?
水源から水を引いたり、チューブやスプリンクラーで気化熱を利用して株周りの温度を下げたり、出来る限り開花期がずれる様にハッキリずらして播いたりとかうまくやっているのかな…。
まあ、手間だなと感じますけど、皆全くダメな時にうまく乗り切れたら価値ありますよね。
来年ももちろん在来種なのでやりますけど、ここまで外されると営農的には色々考えさせられますね。
そして上手く行かなかったのは毛豆だけでなく、去年美味しかった秘伝という枝豆も同様に不作でした。毛豆にちょい被りつつも後に来るので今年も作りましたが、開花期が一緒だったので奇跡は起こりませんでした。
なので、味が乗らなかった庄内1号と、暖地の早生が出てくる時期にとれる低収量のはやいっ茶、そしてこの秘伝は来年メンバー落ちかなと考えています。
ただ、こんだけずっこけましたが、良い事もありました。
初めて作った茶豆風味の湯上がり娘は凄く美味しい品種でした。ミルクのような甘味と強い旨味、風味が我が家では1番人気でした。
種採りはしたかったけど普通に失敗。来年頑張ろう。
それから、黒豆要員で植えた丹波系の極晩生黒豆がここに来てとれ始めました。これはたぶん毛豆、秘伝のあとに開花したので、実ったのだと思います。
良く伸びて倒れちゃうのが難点ですけど、大粒で美味しいですね。今年は種採りに集中して来年は増やそう。在来種が取れなくて、西日本の豆が取れるなんて…。
収穫期が途切れないようにするだけでなく、開花期がばらけている事も大丈夫だと思わされる一年でした。
今オフはメンバーの組み直しですね。
今年は枝豆の代わりにかぼちゃが美味しい年になりました。
甘くて最高!