すだ畑の農日記

おいしいと思ってもらえる野菜づくりがしたくて、2021年より青森県青森市にて農業はじめました。

片付けと来年の準備

青森市では昨日の夜からついに本格的な雪が降り始めました。

今日は畑に行かなかったので、明日、畑はどうなってるかな。

 

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去年は12/2でこんなでした。

今年の降り始めは少し早いのですが、ここまでの量は降らないでしょうし、根雪になるかどうかは今後の天気次第です。街中は普通に溶けても、畑は一度降るとなかなか溶けないのでどうなるかは微妙な所。

 

この雪予報に尻を叩かれるように、1週間程前から片付けラッシュをして、残す所はアーチパイプの撤去だけになりました。半日もあれば余裕でしょう。

去年は白菜のトンネルをめくった状態でそのまま雪の下にして、春が来たらトンネル支柱が折れてまくるという失敗をしたので、同じ過ちを犯さぬよう必死こいてやりました。

 

片付けと並行して、来年の資材調達をしました。

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これは育苗の基本用土の黒土です。

最初荷台にシートを広げて、土をそのまま積んでいこうかと思いましたが、降ろす時にまたスコップでやると時間かかるなと思ってコンテナに突っ込んで運びました。おろしやすさは良いけど一度に運べる量は少ないのが難点。

最初、1番上の段に土を満タンにしたコンテナ乗せようとしたら、声は良くでるんですけど全然上がらなくて…笑。1番上は半分にしました。
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それを5往復程して、フレコン2袋分運びました。腰ベルトを使用して、毎年疼きやすい秋の腰を養生し、無事クリアしました。

奥のブルーシートの所は籾殻くん炭です。本当は籾殻堆肥の方が煙が出なかったり、肥料分が逃げにくかったりと優れているのでしょうが、育苗土に混ぜるのは、くん炭の方が障害が少ない気がするので、今年も用意しました。


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あとは温床資材の稲藁と落ち葉です。藁は隣でお米を作っている方から、落ち葉は市内の公園から頂きました。

温床資材として使用した後は、再発酵を促して堆肥化させます。稲藁と落ち葉って同じ植物体で枯れたものだけど、全然色が違いますよね。それが出来た堆肥の栄養素に違いをもたらすと考えて加える事にしました。

 

外から運ぶ資材は何とか雪前に完了。

あとは、畑内の何箇所かにある堆肥を根雪前か来春に取り込めば準備万端です。

 

作物の方はというと

根菜と白菜以外は方がつきました。

が、丹波系の黒豆がなかなか登熟せずに少し困っています。

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本場では11月最後に、どんなに早くとももう少し豆に黒色が出てきてから収穫との事なのですが、青森では天気も天気ですし間に合わないので無理やり刈り取ってハウスに入れました。パンパンです。

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どうも、葉っぱが少し枯れてきたら、株を取り込む前にナイロンコードで葉っぱを叩き落とし、登熟を早める技術があるらしく、それを知らない僕はひたすらまだかまだかと待っていました。

ま、仮にそれを使ったとしても、青森では間に合わないかもだけど、豆の大きさは言う事なしなので何とかゲットしたいです。

これが枯れるまでハウスのビニールは剥げないので、あと3週間位は根雪にならないで欲しいわけです。祈る事しかないですね。

 

寒くなってきてごぼうは良い感じになってきました。

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去年種取りしたもので、今年も元気です。

太いものは僕の手首程あり、柔らかくて、香りも良くて美味しいです。

来週の雪が落ち着いたタイミングで掘りまくって、発砲に詰めようかな。

根雪になるまでは収穫ラッシュですね。

 

さつまいもは干し芋も焼き芋も良いけど

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芋ご飯も良い。1.5〜2㎝角位に大きく切るとまるで栗ご飯になります。

サツマイモ無事収穫出来ました〜。

今年の品種は紅あずま。去年までは購入していた苗を、今年は自分で作りました。

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去年の芋を残しておいて、4月上旬に温床の上に載せました。

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冬の保管に失敗して種芋が半分になりました。サツマはマジで寒さに弱い。

今年の経験から育苗後半はつるが物凄い事になるのでもう少し、密度を下げていいかなと感じました。

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温床+芋なのでネズミ対策は必須。ちなみに僕はあっさり中央部をやられました。

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取れた苗は新聞にくるんで、ビニール袋に入れて上を縛って家の中におくと、2日位で真っ白な根が出て来るので、それから植える感じにしました。

あの芋の数でもたぶん300本近くとれそうです。

5月中旬には苗が取れ初め、10日〜2週間おきに永遠に苗が取れる感じで、たぶんこの地域だと6月中に植えてしまえば、寒くなるまでに小さくても芋にはなると思います。

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あとは草管理とつる返しを少ししてあげれば収穫です。

ここが1番最後に植えた場所。雨は少なかったのですが、暑い日が続き育ちやすかったのかなと思います。

自分で苗を用意すると買ってくるのと違って一度に苗を植え付ける事にはなりません。なので、最初の苗は節を多く植えて、最後は1.2節植えに調整すれば芋の形が揃いやすいのかなと感じました。

何より無事に取れてよかった!

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さっそくおやつ用に干し芋を作っています。

柔らかくて美味しい状態だとすぐカビが生えるなと去年思ったので、結構干しています。

干ささるのが先か、休憩中の僕に食べられるのが先か…。

 

 

秋作の方はと言うと

8/20過ぎに播いた1回目の大根は内部褐変症と言う、高温による整理障害がちょいちょい出ています。

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一瞬やばいなと思いましたが、どっちみち食べないしっぽをカットすれば、中までいってるかほぼ分かるので(外してたらすみません。)、大問題にはならなそうです。

高温だけでなくホウ素欠乏でもなるようなので、補いなしで要求度の高いアブラナ科の連作をするのはやめとこう。

 

小松菜、水菜、チンゲン菜は撃沈しましたが、トンネルをした白菜はなんとか獲れ始めてます。

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寒くなる程、味が乗ってくるので楽しみです。

 

黒豆の枝豆がしぶとく獲れています。

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晩生はピークが長くて、味わいが変化し結構楽しめますね。

あと駄目だと思っていた秘伝は10/10過ぎに収穫出来てとても香り高い枝豆でした。やっぱり来年もやろうかな。

 

今取れる野菜はこんな感じ。

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人参がないとやっぱり寂しいですね。ギリギリ残った株から来年種取り頑張ります!

 

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干し芋も良いけど焼き芋もね。

ずっこけた枝豆リレー2023

7月上旬のはやいっ茶から始まった枝豆リレーもついにアンカーに渡りました!

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が、今年は色々ありました。7月中下旬に梅雨が明けてからは、9月までほぼほぼ雨が降らず、収穫期になれば実入りするだろうと思っていた毛豆は全くダメでした。鞘も実入りもおかしかったし、あのスタイリッシュなカメムシも凄かった。

毛豆は去年より1.5倍作付けして、去年の1/10以下ですよ。秋の花粉で鼻はやられるし、株を切っても切っても全く鞘は取れないし。たかだか1件の注文に半日かかって、もうこれは農業じゃないと思って見切りをつけました。

栽培を外さないような離れた2区画で栽培し、両方ともダメだったのでたぶんこれは僕だけじゃないよなと思いつつも、心配になり周りに聞いて回ったら皆不作との事でした。

36°近く行く日が何度もあり、干ばつもとなると、もう青森の気候から外れすぎていて限界なんでしょうね。

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ここはもう全くの手付かず。緑肥を栽培して休耕した感じですね。

種も恐らく良いものはとれないでしょうから、去年の残りをしっかり選別して半分は冷凍し、もう半分は乾燥剤を入れ替えておきました。

本当はこの異常気象の中で生き残った株から繋いでいくのがベストですが、全く取れなかった場合は終わってしまうので去年の種をしっかりキープという事で。

 

こういう時でも、種農家は上手に栽培できるものなのかな?

水源から水を引いたり、チューブやスプリンクラーで気化熱を利用して株周りの温度を下げたり、出来る限り開花期がずれる様にハッキリずらして播いたりとかうまくやっているのかな…。

まあ、手間だなと感じますけど、皆全くダメな時にうまく乗り切れたら価値ありますよね。

 

来年ももちろん在来種なのでやりますけど、ここまで外されると営農的には色々考えさせられますね。

 

そして上手く行かなかったのは毛豆だけでなく、去年美味しかった秘伝という枝豆も同様に不作でした。毛豆にちょい被りつつも後に来るので今年も作りましたが、開花期が一緒だったので奇跡は起こりませんでした。

なので、味が乗らなかった庄内1号と、暖地の早生が出てくる時期にとれる低収量のはやいっ茶、そしてこの秘伝は来年メンバー落ちかなと考えています。

 

ただ、こんだけずっこけましたが、良い事もありました。

初めて作った茶豆風味の湯上がり娘は凄く美味しい品種でした。ミルクのような甘味と強い旨味、風味が我が家では1番人気でした。

種採りはしたかったけど普通に失敗。来年頑張ろう。

 

それから、黒豆要員で植えた丹波系の極晩生黒豆がここに来てとれ始めました。これはたぶん毛豆、秘伝のあとに開花したので、実ったのだと思います。

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良く伸びて倒れちゃうのが難点ですけど、大粒で美味しいですね。今年は種採りに集中して来年は増やそう。在来種が取れなくて、西日本の豆が取れるなんて…。

 

収穫期が途切れないようにするだけでなく、開花期がばらけている事も大丈夫だと思わされる一年でした。

今オフはメンバーの組み直しですね。

 

今年は枝豆の代わりにかぼちゃが美味しい年になりました。

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甘くて最高!

 

 

 

畑に現る生き物たちの写真を開放。

9月に入り朝晩が涼しく、吹く風も向きや湿度が変わり秋だなって感じです。

秋作は手こずりましたが、白菜と春菊以外はまずまずかなと思います。

 

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これが2日前で物凄いスピードで成長しています。若苗をカモシカに食べられるのを防ぐためネットをしたお陰で、今年異常に多い虫も防げたので活着した苗は悪くなさそう。

ただ、定植期の干ばつにより欠株が多く、補植もタイミングを逃しました。ちなみに、ネットしていないところは生き物に弄ばれ散々な結果になり潰しちゃいました。

 

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秋レタスは巻ききる前に寒くなるので、非結球の品種にしました。白菜同様一度根がついてしまえば強いのできっと大丈夫でしょう。

ネットをしていると風が通りにくいので、剥がすタイミングを間違えないようにしよう。

今年は白菜とレタスは定植器を使って植えましたが、初年度はなんだったの?と言う位、定植成功率が上がりました。根鉢の形成と深植えしないのが大事。

 

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大根は虫食いが多く心配になります。

涼しくなり蚊が多いので、帰り際にヤッケを着て少しずつ間引いています。

大根より遅まきした小松菜、水菜、かぶ、ラディッシュルッコラも発芽完了で、春菊だけ時間がかかっています。

ラディッシュと小松菜をもう一回播きたいなあ。

 

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ネギは今年まだほとんど土寄せ出来ていません。

夏は暑すぎて根が痛むので避けていました。そろそろやらないと…。その前に草を管理しないと。

 

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枝豆リレーは今、うまいっ茶の時期でこれももうすぐ終わりそうです。甘くて、良くとれていう事なしですね。これと越後ハニーは将棋で言うならば飛車角的存在。今年も採種しよう。

沢山の品種を使って手間を増やしているように見えて、品種ごとに絶妙なピークがあるんですよね。株や鞘の大きさ、鞘付き、味と、波があって、同じ品種を長く使うと栽培できるんだけどそのピークを外す可能性があり、味に不安を覚えたり、出荷作業が捗らなくなったりと思い通りに行かなくなります。なので、採種や播種はめちゃめちゃ手間でも細かく品種を使い分けています。

 

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今やっとスーパーたんくろう、黒船の採種始めています。だいぶ草に埋もれて、露もつき出しているので、悪くなっていない少し心配。

 

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生の枝豆も登熟中の種もこの細いカメムシに手を焼いています。そこかしこにいて忍者みたいに素早くて、吸っては脱皮してとすごい仕事が出来るんやつなんです。意図せず潰すと、僕が子供の頃大好きだったハイチュウグリーンアップル風の臭いがします。笑

早く彼らのシーズン終わってくれ…。

 

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毛豆は現在こんな感じです。探せばもっと詰まっているものもあると思いますが、収穫まであと1週間位かな。

 

そう言えばこの前、市内の高校生達が農業体験に来てくれました。もともと隣の農園で行う予定だったのですが、並々ならぬ理由で僕にお話を頂き、若者に集まってももらいました。

高校生はSDGsをテーマにした集まりとの事でそれに沿った地域資源を利用した堆肥作りをあっつい中やりました。

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地域で手に入る籾殻、米糠、有名な青森ホタテ産業の産廃である殻を肥料にしたホタテ石灰に、名水横内川の水を良く混ぜてフレコンバックにぎゅうぎゅうに詰めました。次の日には無事発酵がスタートしていました。

こっちもかなり必死で恥ずかしながら、あまり喋った事覚えてないのですが、作りながら

「地域の産廃が良質な肥料になるじゃん、で美味しい野菜できるじゃん、で美味しいってことは順調に育ったって事だから栄養価高いじゃん、で食べると健康になって医療費減るじゃん、さらにさらに有機物を土づくりに使えたら温室効果ガス削減に手を打てている可能性もあるじゃん。つまり農業最高じゃん」みたいな事を高校生に説明していたと思います。

農業と地球環境って切り離せないものだと思うので、環境保全型農業に少しでも近づけたいと僕は日々農業をやっています。

今年の夏の暑さは地球人としても、農業者としてもやばかったですしね。

とにかく、農園としても普段の活動について考える良い機会となりました。感謝です。

 

 

ここからは僕の生き物写真コレクションです。

 

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カモシカ。いつもカメラ目線です。


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なぞの細長い蜘蛛。


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カマキリがテントウムシダマシを捕食していた。顔から食べてる…。


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たぶんマイマイカブリ。カタツムリ減らしてほしい。


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ネズミが蛇に絞められてた。ジャガイモコンテナの横だったのでジャガイモ的には助かりました。


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釣り人曰く、畑横の川からはヤマメを釣れるらしい。


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水鳥にうんこ垂らされました。

何もしてないのになんなの。笑


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猿が駆け上がって行った急な山道。早すぎて写真写ってなかった。


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作業場の単管パイプ内に住むカエル。

声が良く響きます。

 

生き物に囲まれて過ごす畑は最高に幸せですね。

ま、野菜にちょっかい出されたら、コラってなりますけど。

ブログ休みすぎて、何から書けば良いのか…。

そろそろ書くかと思ってアプリを開いたら、休みすぎてログアウトされてました…。

 

まず、今シーズンを振り返ると、梅雨時期はほぼ毎日曇りか雨で、梅雨が明けたら全然雨が降らずめちゃくちゃ猛暑という、どぎつい気象条件に振り回されていました。見た事ないくらい畑の土が乾燥して、株全体が死なないまでも結実不良や葉枯れが発生。夏まきの人参なんてあっという間に消えました。

なんだか草を生やさない事を美徳とする農業の終わりが迫ってきているような感じがしました。

去年は去年で豪雨に振り回されていた事を考えると、この先満足のいく条件での栽培なんてどんどん難しくなるし、仮に最高の条件が整ったとしても、それはそれで供給過多で値段は下がるだろうし、農家として生き残っていくにはこの激しく変化する地球環境に対応する栽培技術を磨くしかないと痛感しました…。

 

とまあ、思う所はいろいろあるのですが、近いところから写真貼っていこうかなと思います。

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今日は大根2回目、かぶ、水菜、チンゲンサイ、小松菜、春菊を直播しました。

一昨日、台風のおかげかカリカリの畑に恵みの豪雨が降り注いで、久々に土が濡れたので水が落ち着いた今日種まきしました。例年から見ると大根2回目にしては少し遅い気がしますが、気温が高い日が続きそうなので、意外とちょうど良いかも。

 

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ちなみに1回目は今こんな感じで何とか過乾燥を乗り切りました。本当はもっと播きたかったのですが、全滅するのが怖かったので4条だけ。

 

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苗を植えた白菜もやっと成長し始めました。

白菜植えた時期の乾燥と天気予報の雨マークの信頼度が絶望的で、お蔵入りしていたエンジンポンプを修理しました。

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去年使っているうちにエンジンが掛からなくなって、ずっとお休みいただいていたのですが、さすがに無理と思い修理することに。

去年、キャブレターのオーバーホールやプラグ交換はしたので、エンジン自体はかかります。ただ、アイドリングが続かない状態で、まずは燃料ホースに当たりをつけて、交換するもだめでした。さらにネットで調べるとキャブレターのダイヤフラムという所が怪しとの事で、パーツをホーマックで見つけて、交換すると見事に治りました。

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このメタルダイヤフラムが経年劣化していました。交換時、樹脂が劣化してキャブレターに固着していたし、新品触って分かったけど、柔らかさが全然違って、古いのは下敷きみたいな硬さになっていてこりゃ無理だわって感じでした。

とにかく治ってホッとしました。

 

枝豆の方は

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ここは毛豆の3.4回目。1.2回目はもっと大きく僕の胸程まであります。雨さえ降ってくれれば順調に収穫期を迎えられるはず。

今年は定植器「なかよしくん」のコツを掴んで、定植成功率は100%になりました。

鳩が怖くて深植えしていたのですが、そうすると立枯れ病にかかる確率がめっちゃ上がることに気がつきました。なので去年は邪魔だと外していた付属の高さ調整版をつけて子葉が隠れないように高さ調整すると、失敗がなくなりました。

 

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今は越後ハニー最盛期です。

晩酌茶豆もぼちぼちなのですが、恐ろしく捗らないので、あんまりとっていません。

ハニーは甘くて、収量もあってすごく優秀な品種です。ただ、過乾燥のせいか去年より旨みや香りが弱い気がします。甘みだけは強いので美味しいですけどね。

もうちょっとしたらうまいっ茶にバトンタッチ予定。

 

 

で、まだまだあるんですが、眠いので明日以降で。

 

最後にこの時期の農家あるあるでしめたいと思います。

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この時期の靴下にはメヒシバの種刺さりがち。

痛いので靴下ひっくり返してとるも種が繊維にめり込んで残りがち。

 

おやすみなさい。

水路に水が通りました〜。

昨日、水路を開通して、堰さらいをしました。

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僕はこの田んぼを畑として使っていますが、下流で田んぼをされている方々が水を引く為に、この地域では5月上旬に堰を開きます。

水路は夏の終わりからこの時期まで水が通らないため、積もった枝葉の掻き出しを水路を共有する農家みんなでします。

この地域の人曰く、ここの堰は180?年だかに出来たそうです。200年以上前の当時は機械なんてなかったでしょうから、堰や水路は人力で作ってたんでしょうね。凄すぎる…。

 

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このコンクリートで固められていない、風情ある水路は畑に八甲田からの雪解け水を届けてくれます。畑の取水口は閉じていても水路側から水がどうしても染みてくるんですよね。それにより水路側は地温が上がりにくく栽培がしにくい反面、夏まきの人参なんかは雨が少なくても発芽がバッチリそろいますし、枝豆もしっかり実入りします。ミネラルもたくさん入ってきているでしょうし、地温が上がりづらいので有機物の消費も遅く出来るという点もあると思います。

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さらに、うちの枝豆栽培の切り札であるカエルが生息する環境も整えてくれます。

とにかく、この水路のおかげで栽培を優位に進めるための環境が整っています。あとはこちら次第という状態です。

最高かよ。

 

なので、この水路の守る為にも今年も草刈り頑張らなきゃなって感じです。

 

 

そして草刈りを頑張るために、とりあえず草刈機のバーナイフを削ってみました。1.2年目で両面使い切って、アイスのバーみたくなっていました。こりゃ切れんわって感じ。

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一応削った後に、手で持って草の周りをブンブン振り回してみましたが、切れ味がアップしたかは微妙。笑。あんまり薄くしても、かけそうで怖いのでこれ位で。

 

刈払機のキャブレターのオーバーホールもしました。一発でエンジンがかかるようになってスッキリ。

あとは草が伸びるだけだ!

 

作物の方というと

この前、里芋を伏せました。

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まだ朝の寒さで定植を見合わせていて、ハウスが苗づまりを起こしているので、スペースを節約してトロ船に伏せることに。

土を敷いて、芋乗せて、土被せて水かけて、保温保湿のために蓋をしました。船は水が抜けないので土にくん炭を多めに混ぜて、通気性を確保しています。ポットより楽だけど、植える時に根が絡みそうで少し心配。

 

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一番最初にまいた右下のトマトを早く植えたい。鉢上げ後の温度管理とポットの大きさのダブルで調子悪そうなので、早く大地に放って復調してもらいたい。

週末に不織布トンネルにして定植予定。

 

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ナスは去年とは比べ物にならないほど順調。スペースが出来たら広げてあげたい。

 

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じゃがいもがやっと出て来ました。

植え付けから3週間くらい?

最近畑でちらほらテントウムシダマシを見るので、今年もナス科は厳しい戦いになりそうだ。じゃがいもの面積はこれ以上増やさない方がいいですね。

 

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エンドウ豆が少しずつ成長してきました。

寒い朝や強い風にたくさん当たったので、たくさん実をつけて欲しい。

来週の暖かい雨で一気に伸びるはず。

 

週末はトマトを植え付けて、ウリ科の鉢上げとオクラや高温期の葉物の播種をします。直播野菜の初期除草もしなきゃ。やりたい事だらけですわ。

 

あと、そういえば

堰さらいの時に、畑のニンニクに桜の木が覆い被さっているのを見かねて、森山農園園主がチェンソーマンとなりカットしてくれました!

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めっちゃ早かった。僕は手ノコしか持っていないので、超助かりました。

ありがとうございました。

今年は茶豆風味の枝豆に挑戦します。

今日は枝豆の第二弾を定植しました。

ちょうど良い間隔で雨が降ってくれているので作業は順調です。

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まだ適温じゃないけど、枝豆は強いのでそのうち伸びてくると思います。霜さえ来なければ…。

 

で続く第三弾は今育苗中で、第四弾の種まきを今日しました。

農園の枝豆リレーは茶豆、黒豆、青大豆の10種類程で構成されていて、毎年同じなのも面白くないので、ニューフェイスを加えてみました。

それが茶豆風味の黄大豆、湯上がり娘です。

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この茶豆風味ってのはいくつかのメーカーが何種類か出していて色々迷ったのですが、育てる以上は種取りもして、良かったら来年も育てたいとなり、育成者権が満期を迎えた湯上がり娘に決定しました。

 

あと、ネックになっていた消毒処理もいくつかのお店に問い合わせて、処理されていないものを発見。一つの販売店曰く、新種時には種苗メーカーから追加料金なしの標準装備として種子処理がされていて、古種になると処理されなくなるらしい。

でも、経験上普通に保存していれば、枝豆でも2年は普通に持つし、直播じゃなく移植栽培なのでまあ大丈夫っしょ。むしろ、これで100%発芽ぐらいのテクニックを発揮したい。笑

 

それと播いてて気がついたのが、黄大豆とか青大豆って種子の異常を見分けやすくて良いなと。茶豆や黒豆は皮の色が濃いので、かなり丁寧に選んでも混じっちゃうんですよね。これを避けるには、栽培中に異常のある株を確実に抜きとらなければいけません。まあ、僕にはそんな完璧無理なので、その点で黄大豆はすごく良いと感じました。

 

とにかく、この湯上がり娘が今年の枝豆リレーのセトリに加わり、夏の枝豆の楽しみが増えました。

 

他の作物はというと

 

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温床で管理しているナスは例年になく、頑張っている気がします。

まだまだ小さいんですけど、確実に日々成長しているのが見えるので今の所順調。ただ、スペース節約の為に3号ポットで育ててるので、定植適期まであと1ヶ月弱持つのか不安です。

 

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さつまいもが去年より1か月ほど早く、苗が出てきました。去年は温度が足りなくてなかなか苗が出て来ずでしたが、今年は温床が効いたみたいです。ただ、ビックマウス×2匹の襲撃で真ん中のさつまいもがやられて、そこだけ苗が出て来る気配がなく、代わりに見たことない細くて黒いキノコが毎日生えてきます。笑

ビックマウスは果菜類の温床にも入ったりと大変でした。ひと春で大体3匹は現れるので、まだ油断は出来ない。

 

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外に出したネギ苗の先端が枯れ込んでしまいました。新しい葉は普通なので移動した際、活着するまでに時間がかかったという事かも。本当に毎日風がすごかったので、冷えない様潅水を控えてたのが裏目に出たのかも。難しいわ。

 

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レタスはまだベビーリーフ級。

 

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春菊これも収穫まであと3週間ぐらいはかかりそう

 

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にんにくは悪くなさそう。種が大きいかったものの方がやっぱりよく育つ気がしますね。

 

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エンドウは大風にぶん回されながらも、元気そう。今年は4.8m幅のきゅうりネットにしました。1.8m幅を両方に貼るよりも、一本で済むので多少割高でもこっちの方が圧倒的に手間が少ないですね。去年は1.8mが単純に2倍だからつって3.6m幅のを買ってえらい事になりました。笑

 

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そう言えばもう3週間くらい前になりますが、今年もサルの大群が現れました。今年は早い。

必死になって山の奥まで追い返し帰ってきて、エンドウのトンネルをみたら、こんなになってました。

 


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中を覗くと残渣置き場に入れたはじきの種芋がコロンと。トンネルの中で食べていたようです。ほんとレベル高すぎるわ。

 

とりあえず、残渣置き場は蓋をして動物に荒らされない様にしました。

 

ネズミだの猿だの野菜を守るのは大変だわ。

でも何とか守り抜いて、収穫を喜ぼう。