すだ畑の農日記

おいしいと思ってもらえる野菜づくりがしたくて、2021年より青森県青森市にて農業はじめました。

トマトの採種失敗

トマトの発芽不良を取り返すために、土の配合を変えたり、播種前の浸水処理をやめたり、加湿にならないように気を使ったりと、やり方を変えて何度か播いてみました。

 

前回騒いでいた立枯れが今後ないとも限りませんが、おそらく主な原因はそれではなく採種の失敗だと思います。

それを示すのがこれで

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左のトレーが去年採種したサンマルツァーノトマトで、右が同様のポンデローザトマトです。

全く同じ条件で播種してこの差は、種に問題があるとしか思えない。

種取りをしているときは、トマトなんて赤くなってからとるから失敗のしようがないと油断していたのかもしれません。

今年は樹でしっかり完熟させてから採るようにしよう。

あと、古種も管理しておいた方がいいなとも思いました。まさかの5年くらい前の種を持ち出して、追い播きしました笑

 

今週は定植や枝豆の種まきをしました。風が強すぎて、なかなか思うように作業が進められなくてもどかしい感じです。

 

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早生品種の枝豆をチェーンとセルトレーに播きました。ハウスに風が吹き込んでなかなか温度が上がらない状態で無事に発芽するのか…。


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土日月と天気が良くなさそうなので、晴れ間を見て温床の上部1/3程ほじり返して、乾いているところに少し水をかけて、お手入れしました。

温床具合が苗を決めるって言うので。


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今年のじゃがいもは定植器なかよし君で植えました。管理機で土を上げて溝をきり、芋置いて、土かけるの大変なので今年はやめました。これだと燃料も必要ないし。

僕ぐらいの規模なら所要時間的には同等か若干定植器の方早いかなって思いました。そして何より屈まなくて良いのが最高。

芽やサイズを調整しないと筒に引っかかりやすいので、その点は来年気をつけよう。

 

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ちょうど畑横の桜が咲きました。


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菜花もどんどこ出てきました。かぶは辛くて苦くて、白菜は甘くて、小松菜は苦くて美味い。

おすすめは小松菜で、白菜よりエッジが効いていて美味しいです。からし和えブームが僕に降りてきました。

ネギもそうだけど、春一番は虫が全然付いていなくて、ノールックで出荷出来るのがめっちゃ良いですね。

 

頂芽優勢で切るとどんどこで出てくるから、虫が出て来るまでは菜花最高。

 

あと、栄養価が高いので、最後に畑に返す時には米ぬかを忘れないようにしよう。

 

この時期の育苗は、なかなか思い通りにはいかないものです。

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毎年のことなんですけどね。

 

3/20から種を播きはじめて、すでに2週間以上が経ちました。

青森市は天候に恵まれ、晴れる日や気温が安定した日が多く、育苗条件としてはここ3年間で1番良いと感じました。

 

にも関わらず、何かしらの起こるのが春。

 

初めは去年と同じ培土で種蒔きしていたのですが、隣の農園への憧れから調子に乗って、去年の温床残りを放っておいたものから堆肥を回収し、途中から培土に加えだしました。

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その堆肥について詳しく説明すると…

去年温床として使ったものを積んで、米ぬかと水をまぶし、余計に水分が入りすぎないようにシートで覆い再発酵させました。確か一回は積み直しを行ったと思います。

で、雪解け後にシートを外してみると、上の方はまだまだ未分解でした。まだなんだなと思ったものの、一応下の方も見てみるかと、掘りとり篩にかけて見たところ、土と繊維が混ざったような堆肥になっていました。ちょっと興奮しました。

軽くて匂いもなんだか良い感じで、これよこれーとか思いながら回収し、これを加えた培土をプレミアム培土と名付けました。

これで美味しい野菜が出来ると確信し、その日からプレミアム培土に種まきをする楽しい日々を過ごしていました。

 

で、昨日ふと発芽率が微妙な育苗箱があるなーと思い、よくよく見てみると土の表面に蜘蛛の巣のような白い膜がいくつかあり、その瞬間、1年目の苗立枯れラッシュが頭に降りてきました。

今日は、一昨日プレミアム培土に鉢上げしたキャベツがペロンってなっていたり…。

立枯れといっても、発芽してからやられるのもあれば、発芽前に種が腐って芽が出てこないパターンもあります。

生える雑草を抜いた時の根の様子もなんだか怪しく思えて、まだ確定ではないですけど、思い当たる点が多いのでこの後めちゃくちゃ苗が荒れるかも。

経験上、立枯れは未熟な堆肥、低温、高湿度の条件が揃うと手がつけられなくなります。

 

よくよく考えると、温床残りを2年後に使う的な事を聞いていたのにも関わらず、1年後に使うとこうなるわけです。

堆肥も技術も未熟でした。

 

やってしまったものはしょうがないので、寒くて閉じがちになるビニールトンネルの換気と水管理を徹底しつつ、作物によっては追い播きをしようかなと思います。

まだ倒れていない苗は雨が明けたら、早めに植えようかな。

 

まあでも、全てがダメと確定したわけでもないので、まずは日々の観察を大事にしよう。

 

今週はエンドウ豆を植え付けしました。

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冷凍庫で種を保管していたので、ゾウムシは大丈夫でした。実エンドウより甘いスナップの方が発芽させる時に腐りやすいですね。

誘引のアーチパイプを立てる事だけを考えていたら、トンネル設置のスペースを忘れてました。なので真ん中はベタ掛け、両サイドはトンネルで。これで両方とも生育変わらなければ、ベタ掛けの方が楽できる。明後日の朝方の雪で折れないかだけ心配だな。

 

苗が危ないので直播も初めています。
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春菊、かぶ2種、ほうれん草を播きました。曲がるけどフリーハンド最高。

こっちもベタ掛けしたかったのですが、コンテナで保管していた不織布がカメムシとてんとう虫に布団がわりにされていて、取り除くのに時間がかかるので、雨明けに被せます。

何百匹なんてもんじゃない。

耐性がない人がみると失神するレベルです。

 

さつまいもの種芋を伏せました。
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去年地ベタに並べたら、苗取れるのめっちゃ遅かったので、稲藁温床を作って土のせて芋乗せて土被せました。最後にビニールトンネルにして完成。今日早速暖かかったから期待できるかも。

 

まだ寒いので、キャベツ苗を128穴→72穴に鉢上げしました。

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プレミアム培土にあげてしまいました。

なんとか生き残って欲しい。

 

トマトは撃沈しましたが、ナスは発芽してきました。
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温床内を過湿にならないように、温度をキープするのって結構難しいですね。

天気が悪ければ悪いほど…

農家としての技量が問われてる気がする。

 

ニンニクが出てきました。
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何ヶ所か植えましたが、ここがうちの畑の一等地なので、期待したいゾーンです。

この後どうせ除草が追いつかなくなるので、三角ホーで軽く表層除草しました。

 

来週は天気を見ながら、枝豆の種まきとじゃがいもの定植しようかな。

 

スタート遅くしたぶん、苗のリカバリーは素早く行こう!

 

 

 

去年より10日以上遅れて、種まきスタート!

3月中旬まで1粒も種を播くことなく、明日はもう春分の日です。

でも、経験上早いと失敗しやすくなるなと感じていたので、これぐらい遅いスタートも良い経験になるのかなと思っています。

あと、今年は早春から暖かくも、5月頃まで寒の戻りに注意が必要との予想も聞いたので…。

秋の10日は厳しいけど、春の10日は取り戻せるはず。

 

という事で、ついに今日エンドウ豆から2023種まきをスタートさせました。

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去年採種したもので、栽培時にエンドウの近くを歩くゾウムシを見かけたので、怖くて種はずっと冷凍庫で保管していました。

今の所大丈夫そう。

ゾウムシの卵が帰ると、どえらい事になるのでそれだけは勘弁してもらいたい。

 

去年までは苗をハウス内の両サイドに並べて、真ん中を通路にしていました。

なぜなら狭いハウスで通路をワイドに取れると考えたからです。

ただ、そうするとどうしても同じ育苗箱内でも、外寄りと通路寄りで発芽や生育に差が出てしまうので

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今年はちょっと狭いのですが、両サイド通路方式にしました。作物ファースト、作業性セカンドで行きます。

うまく行くと良いなー。

 

それから、今年は踏み込み温床を仕込みました。

去年80ℓトロ船でプチ温床を作り、こまめに立ち回るのが意外と大変だったので。

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昨秋に積んでおいた野晒しの稲藁を枠に入れて、米ぬかをサンドして発酵させました。野晒しにすると雪解け水で湿っているので水かけなくてもいけそう。その分乾かない様にビニールでしっかり覆いました。

てか、ここに稲藁積んでおいてよかった。濡れないところだと濡らすの面倒だし、離れた場所だと雪漕いで運ぶの大変だし、濡れたら重くてなお

 

今年は温床作りに時間をなかなか割けなかったので、4回に分けて稲藁と米ぬかを積みました。温床仕込みで積むのを山盛りにしても発酵が進むと意外とかさが落ちるので、温床枠に合わせた苗床の高さの調整が意外と難しいのですが、4回に分けると最後の一回で調整しやすく、良いもんだなーと思いました。

 

そして今朝発酵しているのを確認してから、踏み込みました!

温度計を持っていれば、みんながよくやる、温床に温度計挿している写真を撮るのですが笑

無いので体感で確かめておきました。

明後日から温床でナス、トマトあたり行こうかな。

 

 

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畑の方はもうすぐ溶けてしまいそう。

4月頭には直播出来そうだ。

ラクターの整備を急がないと。


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畔のギシギシの根っこがねずみにガッツリ食べられていました。たぶん畑のどこかでフンをして、土に還してくれていると思います。

人がギシギシを土に還えそうとすると大変なんですよね。根が切れるとその分増えちゃうし、根をぬいてからも、蘇らないようにしてからじゃないと畑に戻せないし。

ねずみは育苗の時に現れると最悪なので、もちろん対策をしますが、彼らも畑の大事な一員なんだなと感じました。

トマトも良いけど、ごぼうも最高。

ついに冬本番ですね。

最近狂ったように雪が降っています。

そろそろ一度、作業場の雪下ろしをしないとやばいんですけど、この天気なのでもうちょっと回復してから行こうとか思っています。

 

そんなこんなになる前の先週やっとビニールハウスのビニールを剥ぎました。

引っ張られると怖いので、風が弱い日を狙ったのですが、少し風があった方が畳みやすいのかなとも感じました。無風だとしわを伸ばしづらいです。

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2シーズンハウス栽培をやってきて分かったのは、かなりの技術と知識、設備が必要で、ビニールをかけて終わりではないんだと言う事です。

なかなか納得いく味にならないし、病気になるし、狭いしで手間の割に成果が出ませんでした。

なので来年からハウス内は育苗と物置に使おうと考えています。そもそも育苗が限界のサイズでしたしね。

 

今までは、毎年ハウスを移設し過酷な環境から畑を休ませるように、と思っていました。

次からその必要がないので、据え置きでビニールの着脱のみ行うスタイルにします。

だいぶ楽出来ます。

 

野菜の方はやっと三浦大根掘り始めました。

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今年はあまり太くなりませんでした。

去年大きいものから収穫に入り、ほぼほぼ掘り終わって残ったものを植え替えて自家採種したからなのか、それとも土壌か、播き時期かどれが原因かわかりませんが。

ただ、形は間違いなく三浦大根。そこだけは受け継いだ!

採種のたびにどんどん小さくなってしまうとまずいので、来年は母本選抜しようかな。

 

今年の大根栽培で一つ良かったのは、肌荒れがかなり減少した事です。

去年は播種期とその前後で種まきしたところ、早まきしたものほど肌荒れがすごかったので、今年は播種適期以降を守りました。

早まきは天気によって適期に播けなくなるリスクの分散や、収穫期を長くとるという意味でありだと思いますが、結果秀品率を落とし、手間を増やし、病害虫を次期作以降に引きずるような感じがして、早まきは避けました。

多少播き遅れても大きくならないわけではないですし。肌は良くなったと思ったし。来年もこのスタイルで。

 

源助大根は柔らかくて、みずみずしくて、来年もやりたくなるくらい美味しいですね。

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太りが早いものから採ると、巣入りもほとんどないです。今年はガチ寒波が来る前に積雪したので、植えておけば意外と12月もいけるかも。

 

もっと早く掘りたかった太ごぼうもいい感じ。

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手掘りなので完璧はやめて、折れてもいいかなって気持ちで掘っています。太ごぼうのピークは結構浅い部分にあるので、諦めがつくと言うか、折れたものは土に還るので土壌からの持ち出しも少なくて済みます。何より腰に優しい。

 

で、このごぼうが見た目は、いやいや、これ栽培に失敗してるでしょってフォルムなんですが、かなり美味しいと言うことを言いたくて、このブログを書いています。

最近のマイブームはごぼうパスタ。

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僕はパスタといえば、夏にちまちまストックしていたホールトマトを使うのが好きです。

でも、ごぼうはそれに匹敵する位うまい。

材料はごぼうとニンニク、とうがらし、オイル、塩だけで、とんでもなくうまいパスタになります。香りと旨みが強いので、肉なしでも全く問題ないです。

 

あとは小麦が自分で作れればもっと最高だろうな。

 

積雪早くない?

12月入ったばかりで、もう40㎝積もってます。寒さはそんなにって感じです。

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僕の中で青森市は、12月下旬に根雪が積もり始めると思っていて、その予定で作業を進めてきました。

早すぎる。

 

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耐雪性皆無のハウスは、こんなになっちゃいました。この前、来年の土を運んだり、ガス欠の管理機を移動させたりと無理をしたら、2日後くらいに夜中トイレに行けなくなるくらいの腰痛に襲われて…。

なので作業を制限していたら、こんな状態に。

ビニールが少し伸びてしまったかもしれませんが、パイプは曲がってなさそう。来週中にはビニールを剥がなきゃ。

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とりあえず雪を散らして、ハウス内を少し片付けました。今日の雨による融雪を期待したい。

 

野菜の方は大根、人参、ごぼう、かぶがまだ植っていて、このまま積もっていくとまずいかなって感じです。

土が凍るような寒い状態になる前に、雪が積もったので、恐らく凍てダメになることはないと思いますが、あまりにも積もると掘り出すのが恐ろしく重労働になるので、もう一度チャンスをと願うばかりです。

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あと、白菜は取れる分は収穫しました。

今年の白菜は結果取れていますけど、色々問題がありました。

春先適当に残った分から採種したせいか、生育のばらつきが結構あります。

さらに、虫に食われるのを恐れてかけていた防虫ネットが裏目に出て、病気がでてしまいました。防虫ネットの中は本当に風が通りにくい。見ていると大風が吹いて、周りがブンブンに振られていても、中の白菜は微動だにしていませんでした。

そのため、剥き出しの部分よりも明らかに病斑が蔓延。ただ、虫害自体はかなり減ったので、生育後半のネット撤去のタイミングと、ネット有り無しの併用が大事なのかなとか思いました。

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まあそれでも良くこんな苗から白菜になってくれたって感じで、自然に感謝ですね。

 

雪降る前に間に合ったのは、来年の黒土の搬入と機械類の片付けくらいですかね。

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本当はもう少し土を運びたかった。軽バスだと一度に運べる量には限界があるので、2.3回運ばないとフレコンバック1袋にもならないです。育苗土としては色々混ぜたら2袋分くらい。まあ、春先は大丈夫か。

 

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脱穀はギリギリ終わりました。

今年学んだのは種が出来てから、畑に株を長くおけばおくほど、中の大豆の状態は悪くなるってことです。枯れてきたら葉っぱが全部落ちるまでとか気にせず、取り込んじゃった方が、皮剥け、斑点、虫食いが少ない気がしました。

とりあえず全品種採種は出来たので、最低限はやったって感じです。

 

今週末は豆の選別や果菜類の種取りなど、来期に向けた大事な作業を一気にやり、腰を養生しようと思います。

おやつは紅あずまで。

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超甘い。追熟完了ですね。

 

 

出た!カモシカ。

春先から、カモシカ出没の痕跡は畑の至る所にありました。でも実際に会う事はありませんでした。

 

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現れるとかなり大きめの足跡が出来ます。

 

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張りたての紙マルチの上を歩かれることも。抑えのネットに足を取られたっぽい。

 

他にも、枝豆の若葉が好きで、毛豆と秘伝は上部の葉を結構食べられてしました。ちなみに、食べられると鞘に日が当たるので、日焼けして食味が損なわれます。

困ったもんだなと思いつつも、そこまで重大な被害には繋がっていなかったので、あまり意識していませんでした。

 

で、何日か前の夕方に大根を掘っていて、大体掘り終わったので、頭を上げて腰を伸ばしながら畑の奥をみると

 

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なんか白いのが見えて、うわーまた猿?、と思って近づいていくと


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早めの晩御飯に来たカモシカ

遠目にみると犬みたいで可愛いなと思いましたが、このままにしておくのもなんだし、山の方へ逃げてもらおうと近寄ってみると、めちゃくちゃデカくてびっくりしました。足というかケツが馬みたいにでかくて、しかもなんか近づくと声も出してきて、結構怖かったです。

ま、無事、山に帰りましたけど…。

猿みたく食べ散らかしたり、しつこく畑に居座ったりしなくて、控えめな所がいいですね。

 

山際はやっぱり動物が多い。

 

ちょっと話が変わるのですが、畑の獣関係の話で、

今年、スイートコーンを作る為に電柵を導入しました。去年はハクビシン?にズダボロにされたので、ナチュラルじゃないよなと悩みつつも、種を蒔いて全く採れないのは、ないなと判断をして購入しました。ズダボロにされたコーンを見て楽しくなんかないし、今はまだ見ていないイノシシやアライグマが今後現れないとも限らないし。ちなみにアライグマは青森市の市街地から少し離れた浪岡地区では既に出現しているとの情報も。こちらに来るのも時間の問題だろうと思います。

また、最初ネットで囲おうかなとも考えたのですが、除草や冬場の撤去、保管場所、費用を考えると、電柵には到底及びません。

 

ということで、今年のスイートコーンには電柵を発動しました。

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効果はすごいです。

草管理が面倒になるので、収穫期ギリギリまで設置せずに、実際に少し食害が始まってから設置をしてみました。すると設置した日からピタリと被害が止まりました。マジですごい。

電線は3段張りで、ソーラーパネルで稼働し、仮に人が引っかかっても、「痛いっ!」って声が畑に響く程度(何度か自分で触れちゃいました。)で電圧がそんなに高くないものですが、完璧に動物を避ける事が出来ます。

 

でもこの話にはちゃんとオチがあって、

ハクビシンから守りきって安心しきっていたコーンをヨトウムシにめちゃくちゃにされるっていう笑

 

スイートコーンは難しい。でもちゃんと種取りはしました。

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受粉不良なのかトイプーみたいなのが多かったので、来年は条数を増やして育てようと思います。

 

ちょっとそれましたが、野生動物は味を占めるとめちゃくちゃガッツいてくるので、育てる場と野生の獣が生活する場を分けなければなりません。農園のスタンスとしては、出来るだけ自然な方が気持ちいいと思いつつも、部分的に電柵を使用しようと思います。基本はヤッケで着増しして、三角ホー持って追い返す感じですけど、夜の動物は追い返せませんから。

 

と言う動物関係の話でした。

 

肝心の野菜の方はまあまあって所です。

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片付けを急ぎつつ、収穫貯蔵と忙しい11月になりそうだ。

自家採種した白菜、今のところ順調です。

今年の夏も色々ありました。

春から雨が多いなと思っていましたが、7月下旬〜8月中旬にかけて、マジでもうやめてっていう位雨が降って大変でした。

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普段はこの写真より水面がもっともっと低いです。もうひどい時とかは護岸ギリギリまできていてヒヤヒヤもんでした。

うちの畑では幸い溢れる事はなかったものの、水田転作の畑は当然沼のようになり、機械も人も入れられない状態。

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去年ライ麦をまいて、それを緑肥にした今年のじゃがいも。かなり調子良くて豊作確定だなと思っていましたが、雨で相当腐っちゃいました。雨に当たる前にほんのわずか試し張りして、手応えを感じていただけに残念。

溶けたじゃがいもを触ってしまうとかなりにおいがきついのと、一見まともそうなやつも掘った後すぐ腐ってしまうので、腐ったロスで既にマイナスなのに、さらに選別で時間を割くのは経営的にないなと諦めました。

秋の最後にもう一度掘り起こしてみて、腐るやつが土に還っていれば頑張ろうかな。

 

その他かぼちゃとにんじんも溶けてしまいました。かぼちゃの実が溶けちゃうって相当だと思う。

 

それでも夏野菜は意外と元気でした。

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鯵ヶ沢きゅうりは整枝しなかったら、繁茂しすぎて、たかだか10mちょっとの畝、全然取りきれませんでした。ピーク時は産直の他の方とかぶってしまい、一袋10本位入って150円でも動かせなかったので、来年はこの作付けはないなって感じです。促成は無理なので遅らせる感じかなー…。

ただ、そのかわり種はめっちゃ採れました。(隣で四葉きゅうりもつけていたので、掛かってしまったかもしれませんが…)

 

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トマトも去年全くだった僕にしてはだいぶ採れました。普通に採れたのはポンデローザという一品種のみ。ピーク時は1日でこれぐらい採れちゃう感じで最高の日々でした。割れにくいし、割れても傷口復活するし、少しくらい青くても美味しいし、ミニトマトみたく数こなさなくて良いし。来年はもっとこの品種増やそうかな。

収穫初めは気になったタバコガも最初だけで自然と被害がなくなりました。

 

あと、この品種は育苗ハウスと露地で作りましたが、圧倒的に露地の方が美味かったです。トマトは水が切れれば、美味しくなるわけではなく、いかに健康に育てるかだと思います。

ハウスは水分や土壌、温度管理がしっかり出来てこそ健康に育つので、うちは今年で諦めて、今後は育苗や収穫物の保存に使用したいと考えています。

 

ピーマン、甘長とうがらし、オクラも調子良くて、「畑は水浸し、夏野菜は焼き浸し」というタイトルでブログを更新しようかなと思っちゃう位、夏野菜はイケイケでした。

 

あと、うちの主力作物になりつつある枝豆は、今年リレー栽培に成功し、7月上旬から現在までほぼ毎日何かしらのかたちで出荷し続けています。特に8月下旬以降の天候回復により中生、晩生は去年よりも出来が良かったです。

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6月上旬まきの毛豆の9/13の様子です。

独立する前は、毛豆と言えば9/20〜10/5頃に収穫期を迎えるものでした。

今年もそのつもりで構えつつも、一応実入りを早めにチェックすると、もう入ってるじゃんってなり、隣の農園に聞くとまだだと言われ、同じ毛豆でも系統がいくつかあるのだなと思いました。

確かに毛は生えているし、味も美味しいのですがこんなにもはっきりと収穫期がずれているとは驚きですね。

 

 

で、話をタイトルに戻すと、

自家採種した白菜がなかなか調子が良いので、せっかくの機会に種取りから振り返ろうと思います。

 

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雪解けして去年の収穫残りがあらわになる。冬越し前に結球したものは茶色いラグビーボールみたくなり、春に腐りやすいと聞いていたので結球出来ず開いているものから種とりをする。

(その後、その茶色い株も切ってあげると普通に中からとう立ちしてきました。なので茶色の株も種取りに使える。むしろ緑色でも株自体が明らかに小さいものはトウも花の数も少なかった。株張り大事。)


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スコップとネコで移動。


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受粉的にも、トウが倒れて地面につきにくくするためにも、これぐらいの間隔で良かった。


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カブの残渣や他の白菜がとう立ちしてかかると嫌なので、防虫ネットで覆う。


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あっという間に満開に


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そして、鞘が膨らんでくる。


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受粉が終わったのでムラ防止の為にネットを片付け、鞘が地面につかぬように紐を張る。


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7.8割黄色くなってきたので刈り取る。あまり置いておくと爆ぜてしまうらしい。


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さらに乾燥させたら、足で踏んでゴミを取れば完了。数dlも取れたので冷凍庫で保管して、良い白菜が採れたら何年もこの種を使おう。


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8/3に蒔いて無事発芽。90%以上は出ていると思うので問題なし。この時期ナガメとノミハムシが畑に凄かったので、風通し悪く、蒸し暑く、日当たりも微妙なハウストマトの通路で泣く泣く育苗する羽目に。


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雨がすごくて外で順化出来ずに徒長気味。


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8月下旬定植。なかなか定植地の土が乾かず、育苗土が肥料切れを起こして葉が黄化してしまいました。

 

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去年は生育最後に、たぶん湿害による病気が蔓延したので、今年は虫に齧られないようネットをして、やや高畝にしてみました。


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9月上旬。雨が少なくても着実に成長。


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これが何日か前の様子。

来月下旬には出来ちゃいそう。

果たして巻くのか。

 

種取りをすると楽しいけど、スペースと時間を食い、菜亀の増殖にも耐えなければならないなと思いました。買うと一袋300円程で1000粒近く入っていて、圧倒的にそっちの方がコスパがいいのですが、自家採種した白菜が採れたら嬉しすぎるよなー。そして美味しければ言うことなし。

 

冬野菜が楽しみ。