すだ畑の農日記

おいしいと思ってもらえる野菜づくりがしたくて、2021年より青森県青森市にて農業はじめました。

踏み込み温床はなぜ踏み込むのか、やっとわかった。

昨日仕込んだ温床を、今朝チェックすると既に発熱を始めていました。

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写真だと湯気が伝わらないけど、ほわほわしています。

で、いい感じじゃんと思いながら作業をしていると、だんだんハウスの中が臭くなってきました。

今日は快晴になりハウス内の温度が一気に上昇し、温床の発酵も急激に進みました。

どうもそれでアンモニアガスが生成されたっぽいです。

 

微生物による発酵熱を育苗に利用する温床は、僕が以前働いていた農園でも使っていました。

そこでは踏み込み温床という、発酵資材を入れて踏み込む方法をとっていて、この踏み込む事の意味はなるべく空気をシャットアウト(嫌気発酵状態に)して、あっつくなりすぎない状態をより長くキープする為のものだと思っていました。

 

そして僕は、この嫌気発酵を軌道に乗せてしっかり温度をキープするのはかなり技術が必要で、失敗する可能性があると考え、

それを避けるために、短期だけどしっかり発熱する好気発酵を2つの温床枠で交互に行い、手軽に熱をゲットし続けようと考えました。なので昨日はガンガン空気を入れて踏み込まず温床を仕込みました。

 

その結果がこのアンモニア騒ぎです。ネットで調べると、発酵の際空気が入るとアンモニアが生成されるようです。

で、この放たれたアンモニアは植物の葉から吸収されて障害を起こします。

 

つまり、踏み込んで嫌気発酵にしているのは発酵を長続きさせるだけでなく、このアンモニアを発生させない為でもあったのです。

てか、堆肥を作るときに好気発酵させると肥料三要素の窒素がアンモニアとして出ていっちゃうってこと?

ま、それはいいか

 

とにかくこのままアンモニアガンガンだと、発芽後に障害が出てしまうので対策を考えました!

まず、温床表面にガスを吸着すると言われるくん炭を敷きます。

さらにその上にビニールを被せて少し圧をかけて、空気を遮断する事で嫌気的にしてみようと思います。

どうなることやら…。


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全然話変わりますけど、今日渡鳥が飛んでいました。春なんですね。


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そして帰り際の八甲田山めっちゃ綺麗だった。