9月に入り朝晩が涼しく、吹く風も向きや湿度が変わり秋だなって感じです。
秋作は手こずりましたが、白菜と春菊以外はまずまずかなと思います。
これが2日前で物凄いスピードで成長しています。若苗をカモシカに食べられるのを防ぐためネットをしたお陰で、今年異常に多い虫も防げたので活着した苗は悪くなさそう。
ただ、定植期の干ばつにより欠株が多く、補植もタイミングを逃しました。ちなみに、ネットしていないところは生き物に弄ばれ散々な結果になり潰しちゃいました。
秋レタスは巻ききる前に寒くなるので、非結球の品種にしました。白菜同様一度根がついてしまえば強いのできっと大丈夫でしょう。
ネットをしていると風が通りにくいので、剥がすタイミングを間違えないようにしよう。
今年は白菜とレタスは定植器を使って植えましたが、初年度はなんだったの?と言う位、定植成功率が上がりました。根鉢の形成と深植えしないのが大事。
大根は虫食いが多く心配になります。
涼しくなり蚊が多いので、帰り際にヤッケを着て少しずつ間引いています。
大根より遅まきした小松菜、水菜、かぶ、ラディッシュ、ルッコラも発芽完了で、春菊だけ時間がかかっています。
ラディッシュと小松菜をもう一回播きたいなあ。
ネギは今年まだほとんど土寄せ出来ていません。
夏は暑すぎて根が痛むので避けていました。そろそろやらないと…。その前に草を管理しないと。
枝豆リレーは今、うまいっ茶の時期でこれももうすぐ終わりそうです。甘くて、良くとれていう事なしですね。これと越後ハニーは将棋で言うならば飛車角的存在。今年も採種しよう。
沢山の品種を使って手間を増やしているように見えて、品種ごとに絶妙なピークがあるんですよね。株や鞘の大きさ、鞘付き、味と、波があって、同じ品種を長く使うと栽培できるんだけどそのピークを外す可能性があり、味に不安を覚えたり、出荷作業が捗らなくなったりと思い通りに行かなくなります。なので、採種や播種はめちゃめちゃ手間でも細かく品種を使い分けています。
今やっとスーパーたんくろう、黒船の採種始めています。だいぶ草に埋もれて、露もつき出しているので、悪くなっていない少し心配。
生の枝豆も登熟中の種もこの細いカメムシに手を焼いています。そこかしこにいて忍者みたいに素早くて、吸っては脱皮してとすごい仕事が出来るんやつなんです。意図せず潰すと、僕が子供の頃大好きだったハイチュウグリーンアップル風の臭いがします。笑
早く彼らのシーズン終わってくれ…。
毛豆は現在こんな感じです。探せばもっと詰まっているものもあると思いますが、収穫まであと1週間位かな。
そう言えばこの前、市内の高校生達が農業体験に来てくれました。もともと隣の農園で行う予定だったのですが、並々ならぬ理由で僕にお話を頂き、若者に集まってももらいました。
高校生はSDGsをテーマにした集まりとの事でそれに沿った地域資源を利用した堆肥作りをあっつい中やりました。
地域で手に入る籾殻、米糠、有名な青森ホタテ産業の産廃である殻を肥料にしたホタテ石灰に、名水横内川の水を良く混ぜてフレコンバックにぎゅうぎゅうに詰めました。次の日には無事発酵がスタートしていました。
こっちもかなり必死で恥ずかしながら、あまり喋った事覚えてないのですが、作りながら
「地域の産廃が良質な肥料になるじゃん、で美味しい野菜できるじゃん、で美味しいってことは順調に育ったって事だから栄養価高いじゃん、で食べると健康になって医療費減るじゃん、さらにさらに有機物を土づくりに使えたら温室効果ガス削減に手を打てている可能性もあるじゃん。つまり農業最高じゃん」みたいな事を高校生に説明していたと思います。
農業と地球環境って切り離せないものだと思うので、環境保全型農業に少しでも近づけたいと僕は日々農業をやっています。
今年の夏の暑さは地球人としても、農業者としてもやばかったですしね。
とにかく、農園としても普段の活動について考える良い機会となりました。感謝です。
ここからは僕の生き物写真コレクションです。
カモシカ。いつもカメラ目線です。
なぞの細長い蜘蛛。
カマキリがテントウムシダマシを捕食していた。顔から食べてる…。
たぶんマイマイカブリ。カタツムリ減らしてほしい。
ネズミが蛇に絞められてた。ジャガイモコンテナの横だったのでジャガイモ的には助かりました。
釣り人曰く、畑横の川からはヤマメを釣れるらしい。
水鳥にうんこ垂らされました。
何もしてないのになんなの。笑
猿が駆け上がって行った急な山道。早すぎて写真写ってなかった。
作業場の単管パイプ内に住むカエル。
声が良く響きます。
生き物に囲まれて過ごす畑は最高に幸せですね。
ま、野菜にちょっかい出されたら、コラってなりますけど。